2019年度法要・行事(報告)

「春定会並降誕会」(2019.4.27)

 本年は、4月上旬に桜の満開を迎えました。法要の前日には婦人会がお餅つき、総代さんが草刈り作業をしてくださいました。
 また、4月24日には責任総代を長年つとめられた善和の山本昭さんがご逝去されました。今から6年前・平成25年4月29日の住職継職法要の実行委員長でもあられました。お米づくりや野菜づくりに励んでおられ、私は京都から二俣瀬に帰るたびに「二俣瀬ふれあいセンター」で山本さんの育てた野菜(じゃがいも、白菜、だいこん、おくらなどなど)を買って帰っていました。「山口に帰ってきたら農作業を教えてあげるけぇね」と言ってくださっていました。今回は、その山本さんの言葉やお姿をより一層思い出しながら法要をお迎えすることとなりました。
 当日は、子どもからご年配の方まで約30名のご参拝があり、賑々しくご法要をお勤めさせていただきました。ご法要は、正信念仏偈(和讃)・法話・讃仏偈・祝賀行事(もちまき・じゃんけんゲーム)。
 さて、法要を迎えた4月27日は、平成時代も残すところあと4日。また、新たな令和時代まであと4日という日。そんな日でありましたので、平成時代の振り返りも含めたお話をさせていただきました。
 平成時代がはじまった頃の平成元年1月11日にシングルカットされた曲があります。美空ひばりさんが歌う"川の流れのように"です。ひばりさんは、このとき、すでに持病の悪化が進み、若い人にメッセージを残したいとの思いがあったそうです。
 この曲を作詞されたのは秋元康さん。秋元さんは、この曲を書かれた当時は、アメリカに住んでいて、家の前に大きな川が流れていた。そろそろ日本へ帰りたいと思っていた頃、この川は海を通じて日本という故郷に繋がっていると、ふと感じたそうです。
 ひばりさんは、私たちの人生は、まっすぐだったり、曲がりくねっていたり、流れが速かったり、遅かったり、川の流れのようなもの。しかし、最後は、みんな同じ海にそそいでいるのよと、歌で伝えたかった。その後、シングルが発売されてから約半年で52歳の人生に幕を閉じられます。

 親鸞聖人は、正信偈で次のように示してくださってあります。
 「如来所為興出世 唯説弥陀本願海」(釈迦如来が、世に興出したもうゆえは、ただ阿弥陀如来の本願海を説かんとなり)
 このことは、お浄土という大きな大きな願いの海を通じて、私たちはご縁のあった方々と繋がっていることを示してくだってあるのではないでしょうか。ひばりさんも親鸞聖人も歌を通じて、海の働きについて私たちに示してくださってあるのは、不思議な共通点ですね。
 最後になりますが、お斎の後には、「平成28年熊本地震」の復興支援物産展も開催しました。たくさんのご協力を有り難うございました。

















 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「総永代経法座」(2019.11.16)

 あっという間に夏が過ぎ、11月といえど本堂には当たり前のようにストーブが必要なくらいの気候となりました。最近、ご門徒のお参りにの際に、前住職・前坊守も年を取りました、とお話していることがあるため、一目会っておこうと感じられたのか、初めて本堂にお参りされる方も多く、参拝者(総勢40名)のお参りで賑わいました。
 ご講師は、長門市浄土寺の荻隆宣師。私が本山の勤めでお世話になっている先生でもあり、2020年法語カレンダーのお味わいの書籍を本願寺より出版されています。当寺への総永代経法座は2度目のご出講。
 2月3日といえば、節分があります。「福は内!鬼は外!」といくら豆をまいても叫んでも、わたしの胸の鬼は去りません。縁によってすぐに角を出し相手を責めています。こころの中は怒りや愚痴や欲望で一杯です。無くそうとしたって無くなりません。私の身はどこまでも「罪悪深重・煩悩具足の凡夫」だからです。この私を救うために弥陀の本願が起こされたのです。阿弥陀如来さまが立ち上がっていつも必ず救う「我にまかせよ」と働き続けていられるのです。もう私たちは弥陀のお慈悲にまかすしかないのです。もし私たちの煩悩が無くなったら、仏さまの仕事はなくなり仏さまと縁が切れるのです。煩悩があるからこそ、わが胸に鬼がいるから仏さまと遇えるのです。そう思ったら鬼も悪くないのかも知れません。「わが胸に鬼と仏が同居して、角を出したり手を合わせたり」とのお話をくださいました。
 ご往生されたご門徒を偲び、法話・法要を通し、お念仏申すご縁をいただきました。また、令和元年台風15号にかかる千葉県の物産展を開催しました。物産の手配を行ってくれた千葉県天真寺の僧侶・西原龍哉さんは、私の築地本願寺時代(平成19・20年)のサッカー仲間であり、東京教区のみならず多方面にてご活躍される布教使であります。永代経法座のご案内を出状して以降も台風19号で東日本は大きな被害があり、災害続きの日本列島でありますが、引き続き、被災地に思いを寄せていく取り組みを行えればと思います。